TSW2021レポート① 【筑波大学 尾内敏彦先生】


2021年12月15日〜19日に開催したTsukuba Startup Week 2021(TSW2021)のレポート第1弾ということで、Day1『Tsukuba Creative Camp Advanced 2021』Day4『筑波大学次世代アントレプレナー育成事業「EDGE-NEXT」最終発表会』でご一緒させていただいた、筑波大学国際産学連携本部 教授の尾内敏彦先生にTSW運営の堀下がインタビューさせていただきました。


堀下:まず始めに、実施したイベントの詳細を教えてください。

尾内先生:TSW2021 Day1は、学生向けの授業「筑波クリエイティブ・キャンプ・アドバンスト(TCCA)」の最終発表会『Tsukuba Creative Camp Advanced 2021』を筑波大学構内で開催しました。学生が3ヶ月かけて練ったビジネスプランを発表し、VCや筑波大学出身の起業家OBに審査してもらい、賞の授与を行いました。この取り組みは市や県をあげて支援いただいており、実際に発表を見に来ていただいて今後の連携につなげることができました。

尾内先生:Day4は『筑波大学次世代アントレプレナー育成事業「EDGE-NEXT」最終発表会』を開催しました。文科省の補助事業としては最終年度だったので、盛大にやりたいという想いがありました。会場であるCIC Tokyoに50名、オンライン含めると80名近くの方々にお集まりいただきました。12チームが発表し、どのチームも当日までにしっかり仕上げてきました。学生だけではなく国立研究機関の方々が起業シーズを持って参加し、起業活動につなげることができました。筑波大学が行っている研究者向けの起業家支援の成果をVCの方々にも見てもらうことができる貴重な機会にもなりました。対面で実施したことにより、発表会終了後にはVCの方々とのつながりが生まれ、色々とアドバイスをいただくことができました。TSWとして開催したことにより、CIC Tokyo、つくば市、茨城県とともに盛り上げることができ、活発なネットワーキングも生まれ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

堀下:コロナが少し落ち着いた時期に開催できてよかったです。CIC Tokyoで開催したことにより活発なネットワーキングを生み出すことができたのではないかと思います。発表の機会があることで、全力で走り切れるという効果も高いと感じました。


堀下:これまでも筑波大学で開催されてきたこれらのイベントをTSWに位置付けたことでよかったことはありましたか?

尾内先生:これまではクローズドなイベントとして開催していたので、関係者しか参加できず情報を発信していませんでした。今回TSWに位置付けたことにより、つくばをあげて盛り上げていこうということでオープンに開催しました。発表者にとってはオープンな場で発表する練習にもなりました。イベントに向けていろんな方々にアドバイスいただくことができ、最終年度のEDGE NEXTとしては非常によくできたと感じています。


堀下:TSW2022やそれ以降の未来に向けて、どういう展望を描いていますか?

尾内先生:日本全体としてスタートアップエコシステムを作ろうという流れができていて、経済を発展させるにはスタートアップが重要であるという考えが広まっています。しかし、施策がそこに伴っていないというのが現状です。だからこそ、できるところからやっていく必要があると感じています。つくばには研究シーズがたくさんありますが、それをどうやってビジネスに持っていくかが長年課題になっています。EDGE-NEXTのこれまでの取り組みやTSWなどの取り組みによって、ようやくつくばの各機関が一体感を持って一緒にやっていこうという流れができてきました。今までもやりたいという想いはあったもののやり方がわからないという中で、TSWが「ここに集まれば一緒になって効率的に進んでいける」という場になっていけばいいなと思います。今まで誰が引っ張っていくかが明確になっていませんでしたが、TSWという形で意思統一して進めていけるようになることを期待しています。今は各機関の方々が必要なピースを作っているところだと思うので、そのパーツパーツがうまく噛み合うようにシーズの発掘/発展から起業まで持っていき、さらにそこから資金や人がフィードバックするエコシステムをみんなで作っていくことが大事になってきます。各機関が協力して必要なパーツを埋めていくために、TSWを通じてシームレスにつながっていけるといいなと思います。

堀下:ありがとうございました。これからもつくばのスタートアップエコシステム醸成に向けた第一歩として一緒に盛り上げていっていただければと思います!


TSW2022やこれからの取り組みに向けて、貴重なご意見をいただくことができました。TSW2021は各機関の方々のご協力により開催することができました。今後も各機関との連携を強めていきたいと思います。

インタビュー:Venture Café Tokyo TSUKUBA CONNÉCT operation manager 堀下恭平
写真撮影:株式会社しびっくぱわー 川原涼太郎
記事執筆:株式会社しびっくぱわー 中井遥

2022/2/25(金)